スーザン・ジョンソン監督×大九明子監督トークショー

この度、映画「マイ・プレシャス・リスト」のスーザン・ジョンソン監督が初来日!!
同じく女性が主人公の作品『勝手にふるえてろ』の大九明子監督とのトークショー付き試写会が行われました。
 

 
スーザン・ジョンソン監督(以下:スーザン監督):最後までご覧いただいてありがとうございます。みなさま気に入っていただけましたでしょうか?(大きな拍手)
 
大九明子監督(以下:大九監督):本日はジャパンプレミアに呼んでいただきありがとうございます。本作のファンとして、みなさまと一緒に楽しい時間を過ごしたいです。
 
 
<本作を撮ろうと思ったきっかけについて>
スーザン監督:この作品には原作があるのですが、それを読んだところからはじまりました。私はプロデュースしかしたことがなくて、この作品が初監督作品なんです。原作を読んだときに主人公のキャリーという女性が本当に自分に似ていて、私もどちらかというと内に篭って、窓も扉も閉めたままが好きだったので、キャリーが自分の殻を破っていく姿にとても共感したんですよね。自分の最高のバージョンの自分でいよう。それが大きなテーマ。リスクを取っても愛を得るために飛び出さなくてはいけない。人は一人では生きてはいけないし、幸せを求めることを恐れてはいけないと思っているから。そんな私も幸せを探し続けているんですけれど(笑)。
 
 
<本作の感想>
大九監督:配給の方に「「勝手にふるえてろ」と共通点を感じてもらえるかも」と言われてこの映画をみたのですが、確かにそう思う部分も多くありました。例えば本作では、主人公にチェリーソーダを飲ませるんですが、「勝手にふるえてろ」でも、いちご牛乳を主人公に飲ませるんですね。それは私が子供の頃に好きだった飲み物で、なんだか嬉しい気持ちになる飲み物なんですよね。チェリーソーダもいちご牛乳も無果汁で健康のためにはまったくいいところはないのだけど、心の安静につながる。そういうものを求める不器用な主人公、という共通点にビビッときて引き込まれました。
 
 
<スーザン・ジョンソン監督への質問>
大九監督:クリスマスイブのワンカットのシーンが素晴らしかったです。歩いている人の幸せな感じが伝わってくるとても映画的なカットだなと思った。東京でもワンカットで撮るのは大変なんだけど、NYでどうやって撮ったのでしょうか?
 
スーザン:本当のことを話すと、実は通常のロケでは通りをブロックするのですが今回はそれをしていないの。撮影をしたのはクリスマスの一週間前で、みんなクリスマスプレゼントを買いに行く時期なんです。なので映画に映っている人は普通に買い物をしていた一般の人なんですよ。エキストラは後ろを歩いていた4人だけ。「映画を撮っています」と事前に告知をしていたので、一人一人許可を撮っていません。
 
 
<なぜ、映画監督というお仕事をするようになったのか>
スーザン監督:もともと映画が好きだったの。生まれたのがアリゾナ州なのだけど、夏は暑いし日焼けがちょっと苦手だったから、涼しい映画館で映画ばかりみていました。映画を自分の仕事にしたいと思ったけど、当時はそれがいかに大変なのは知らなかった。女性監督として小さな変化は起きているけれど、まだまだ長い道のりはある。女性として映画を撮ることはチャレンジの連続なんです。
 
大九監督:私もスーザン監督も、女性の人生しか送ってないけど、女性監督というのは「女性監督としてどうですか」という質問をすごく受けるんです。男性監督は男としての人生を映画に反映していても、「男性監督として」と聞かれることはないと思うんです。
私たちは、女性監督であることが個性であるかのような質問を受ける。「女性のあなたに撮ってほしい」という方もいるので自分の強みではあると思うが、そろそろ男性/女性という視点ではないところで、のびのび映画を取りたいなと思う。私の場合は、単純にものを作りたいという感情がすごくあって、その中でようやくたどり着いた手段が映画だった。私にとって映画は宝のような存在。これからも私の視点で格闘していきたいなと思っています。
 
スーザン監督:まったく同感です。私もこれから女性監督の映画はもっともっと見たいと思います。なかでも、女性監督がつくる男性のキャラクターの物語がみたいです。すべてのジャンルにチャレンジできるような監督が増えればいいと思います。
 

 
<二人は同世代。社会に出てから思い通りにいかなかった思い出は?>
大九監督:つい先日50歳になったんですね。社会に出てからあっという間で、自分のなかではほぼ何も変わっていないです。いつになったらいろんな怯えから解放されてのびのびいられるのかと思っていますね。ずっとキャリーのままのような気がします。
 
スーザン監督:私も同じことを言おうとしていました。私は52歳なんですが、体感年齢は30歳なんです。若い役者さんと話をしていると、観ている映画や聞いている音楽がぜんぜん違うので、ときに混乱してしまうことがあります。
 
大九監督:(体感年齢を聞かれて)キャリーと同じだとおこがましいので、スーザンと一緒の30歳にしておこうかな(笑)。
 
 
<映画ならではのシーン>
スーザン監督:キャリーがカメラ目線で目を合わせるシーンはオリジナルです。私が小さいときに好きだった映画「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」で、ハロルドが監督と目を合わせるというシーンがあるんです。本作も観客の方がキャリーの道のりを一緒に体感をしている作品なので、あのシーンの彼女の気持ちを、目を合わせることで表現したいと思いました。
 
大九監督:お客さんが「あ」と思うところを、「ね!」と返して来るようで魅力的だし、監督の術中にはまった瞬間でした。
 
 
<大九監督作品「勝手にふるえてろ」について>
スーザン監督:本当に大好きです。泣いて笑っての繰り返しで。主人公はキャリーに似ているなと思いましたし、文化的な違いも面白かったです。大九監督の演出も真似したいなと思ったところがたくさんありましたね。明るいシーンからすごく悲しいシーンをスイッチを入れ替えるように演じていた松岡さんが素晴らしいなと思いました。
 
 
<主演キャリーを演じたベル・パウリーの魅力>
大九監督:キャリーは誰が見ても可愛い。人を引き込む魅力がある。まくしたてるときに小動物みたいで可愛くて、これからどんどん活躍なさる女優さんだなあと思いました。  
 
 
<日本の観客へスーザン監督からメッセージ>
スーザン監督:文化の違う日本の皆さんに見ていただけるのはとても嬉しいです。ぜひフィードバックをして頂けたら嬉しいです。
 

TO DOリストボード前@新宿ピカデリー

映画『マイ・プレシャス・リスト』公開記念!
ニューヨーク旅会(東京)実施決定!

旅工房が主催している「旅会」は、旅や旅行を愛する人々が気軽に集まり、知り合い、食事をしながら交流できる場です。
今回は映画『マイ・プレシャス・リスト』公開記念として、ニューヨークの魅力を語る旅会を実施します!
 
映画の紹介と共に、映画を通してニューヨークを楽しむコツもお伝えします。
ブルックリン発の「ゴリラコーヒー」のスイーツや、アメリカで親しまれているドリンクでアメリカ気分を味わいながら、参加者同士の交流をお楽しみください!
 
日時:10月13日(土) 19:30~21:15(19:15開場)
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